Japanese
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特集 老年者の手術—併存疾患の診かた・とらえ方
脳神経障害がある場合—私はこんな点に注意している
Surgical management of the aged patients with CNS disturbance
光野 孝雄
1
,
堀 公行
1
Takao MITSUNO
1
,
Kimiyuki HORI
1
1神戸大学医学部第1外科
pp.1117-1121
発行日 1978年8月20日
Published Date 1978/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407207002
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はじめに
本邦で占める死亡率の第1位は,脳血管障害によるものであり,また平均寿命延長の話題がさほど珍しくなくなつて久しい,それにつれ脳神経系の後遺症を有する老齢者を対象とした腹部外科手術の実施が今後増していくものと考えねばならない.これらの脳神経障害患者は,その原病を克服したとしても,巣症状としての四肢麻痺や言語障害等を残して他人の介助を必要とすることが多い.そのうえ老齢に伴うことと,脳神経障害を呈したその背景との脆弱因子を併有しており,腹部手術を実施する場合,その術前後の管理に当つて多くの問題をかかえているものと考えられる.
本稿では,このような症例の管理について述べることとするが,ここでは老齢者を対象とする以上,その最も多い脳血管障害症例に的をしぼつて述べる.
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