Japanese
English
特集 乳幼児急性腹症—診断のポイントとfirst aid
臨床症状のとらえ方と重症度の判定
The acute abdomen in infancy and childhood:clinical sign and its significance
浅倉 義弘
1
Yoshihiro ASAKURA
1
1大原総合病院小児外科
pp.627-632
発行日 1978年5月20日
Published Date 1978/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407206944
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はじめに
腹痛,嘔吐,腹部膨満等の症状で表現される,いわゆる急性腹症は乳幼児でも決してまれなものではなく,著者が勤務している,いわゆる第一線病院の小児外科でも,外来患者の約596,入院患者の約10%を占めている.しかし,腹痛,嘔吐などの症状は,小児ではごくありふれた訴えであり,これらの訴えをもつ子供の中から真の急性腹症,いいかえれば緊急に手術等の積極的な処置を必要とする患児をひろいあげることは,それ程容易ではない.この項では,著者の経験をもとに,急性腹症の患児の初診から入院までの取り扱い方を中心にのべたい.
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