Japanese
English
特集 術後呼吸障害とその管理
高齢者呼吸障害患者の術後管理
Postoperative management of respiratory failure in the aged
坂下 勲
1
,
佐々木 公一
2
Isao SAKASHITA
1
,
Koh-ichi SASAKI
2
1新潟大学医学部第2外科
2新潟大学医学部第1外科
pp.489-497
発行日 1978年4月20日
Published Date 1978/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407206928
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はじめに
近年胸部および消化器外科領域で手術手技,術前術後管理の向上,麻酔の発達などにより高齢者やpoor risk患者にも必要に応じ手術の適応を拡大し,かつ術後合併症発生を最小限におさえるため手術侵襲が生体諸臓器機能へおよぼす影響に検討が加えられ,肺機能も例外でない.
わが国でも平均寿命の延長は欧米の水準に達し,必然的にこれら高年齢層で悪性腫瘍を含め各種の疾患が増加し,外科手術が生体に加えられる場合には,諸臓器の機能低下,ことに心肺機能の低下は無視できず,一見健全のようでも予備力が低下していることを十分認識する必要がある.
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