Japanese
English
Bedside Teaching
開心術後の呼吸管理
Respiratory Care Following Open-heart Surgery
村岡 隆介
1
,
横田 通夫
1
Ryusuke Muraoka
1
,
Michio Yokota
1
1京都大学医学部外科学教室第2講座
12nd Dept. of Surgery, Faculty of Med., Kyoto Univ.
pp.671-678
発行日 1974年9月15日
Published Date 1974/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404202666
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開心術後の呼吸管理はそれに関連する因子が多く,初期の頃より心臓外科領域に於ける重要な課題の一つであった。心臓外科特に開心術後の呼吸管理が一般の外科手術のそれに比して困難な理由としては,疾患によって程度の差はあっても術前から心疾患のために既に存在する肺自体や肺血管の異常,人工心肺による非生理的な体外循環のために起る生体および血液成分の変化による肺の異常,術後の心機能の低下のために修飾される呼吸機能の変化,さらに稀ではあるが中枢神経障害に伴う呼吸中枢の抑制や気道分泌物の排出困難などがあげられる。
最近では手術適応の拡大とともに益々術後呼吸管理の重要性が高まっている。
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