Japanese
English
特集 術後呼吸障害とその管理
呼吸障害からみた手術のリスク
Respiratory impairment and operative risk
浅井 淳
1
,
森岡 亨
1
Sunao ASAI
1
,
Tohru MORIOKA
1
1熊本大学医学部麻酔科
pp.471-479
発行日 1978年4月20日
Published Date 1978/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407206926
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はじめに
麻酔学や全身管理の進歩により手術が安全化した反面,術前から高度の呼吸機能低下のある人や,気道,胸部,呼吸に関連ある脊髄や中枢神経系に異常のある人などに積極的な外科療法が加えられるようになつてきた.こういう患者が術後心肺機能危機に見まわれがちなことは当然であるが,呼吸器系とは関係ないはずの一般手術のあとでも呼吸器系合併症がおこれば術後患者の生命を脅かす可能性がある.
呼吸障害は手術的療法に際し,依然として忘れてならないリスクファクターのひとつである.本稿では麻酔科医の立場から呼吸障害と手術のリスクについて論じてみよう.
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