Japanese
English
特集 急性心筋梗塞後のrisk stratification
左心機能からみた予後とリスク
Left Ventricular Dysfunction as a Predictor of Survival after Recovery from Myocardial Infarction
浅野 竜太
1
,
住吉 徹哉
1
Ryuta Asano
1
,
Tetsuya Sumiyoshi
1
1東京女子医科大学循環器内科
1Department of Cardiology, Tokyo Women's Medical College
pp.661-669
発行日 1995年7月15日
Published Date 1995/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404901081
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はじめに
急性心筋梗塞後の長期予後に関しては1970年代後半より多くの研究がある.これまでの報告では左心機能,冠動脈病変枝数,心筋虚血の有無,梗塞責任血管の開存の有無,心室性期外収縮の頻度,年齢,陳旧性心筋梗塞の存在などが予後を予測する因子となり得ると言われているが1〜4),特に低左心機能例は1年以内の死亡率が高く,心筋梗塞後の長期予後に関わる因子のなかでも最も重要なものの一つである5,6).
本稿では,各種心機能の指標と長期予後の関係,血栓溶解療法による心機能改善に関する研究および,高度低心機能虚血性心疾患の予後とその対策について概説する.
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