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English
特集 肺癌—新しい診療のポイント
肺癌手術と併用療法の実際—放射線療法
Combined radiotherapy and surgery in treatment of lung cancer
砂倉 瑞良
1
mizuyoshi SAKURA
1
1埼玉県がんセンター放射線部
pp.1267-1271
発行日 1977年10月20日
Published Date 1977/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407206825
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はじめに
肺癌の治療成績は現在では外科治療が最も好成績を示すことが確実であるが,それにしても満足できるほどの結果ではない.なによりも治癒切除のできる症例が少ないからである.ましてこれが放射線治療や化学療法となれば,その成績はもつと低い.
これらの一つ一つの治療方法では限界があるところから,これらを組み合わせた合併治療が行なわれてきた.肺癌の早期診断が発達すれば,もつと単純な方法で癌を治癒させることが可能となろうし,いずれは合併療法は不要という時代がくるかもしれないが,現在ではまだ早期癌よりもはるかに進行癌が多く.合併療法をすてるわけにはゆかない状況である.今まで多くの人によつて行なわれてきた外科治療と放射線治療の併用治療を,術前照射,術後照射,術中照射の3つに分けて,それらの特徴と問題点を考え,いま手術と放射線の合併治療のおかれている状況をながめてみることにする.
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