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手術手技
ブロッケンブロー法を応用したバルーンカテーテルによる下大静脈膜様閉塞部穿刺裂開術の経験
Balloon membranotomy utilizing Brockenbrough's technique for membranous obstruction of the hepatic portion of the inferior vena cava
清水 幸宏
1
,
宮本 巍
1
,
堀口 泰範
1
,
小澤 正澄
1
,
大橋 博和
1
,
鈴木 文也
1
,
末広 茂文
1
,
岡本 英三
1
Yoshihiro SHIMIZU
1
1兵庫医科大学第1外科
pp.1175-1183
発行日 1977年9月20日
Published Date 1977/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407206812
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はじめに
Budd-Chiari氏病は広岡等の分類4)に示される如く,肝静脈を含めて下大静脈の閉塞様式も様々である.本邦では欧米例に比し,肝部下大静脈膜様閉塞部を伴うことが多く7,13),同閉塞除去に対して種々の術式が報告されている2-4,10,12).しかしながら直視下根治手術の死亡率および術後合併症は現在でも比較的高率であることから,より侵襲の少ない方法が望まれる2,4).最近われわれはレントゲン透視下にブロッケンブロー法1)を応用して閉塞膜穿刺を行ない,更にバルーンカテーテルにより膜破砕を行なうことにより良好な結果を得たので報告すると共に,著者等の工夫した方法および本法の問題点につき考察する.
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