Japanese
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手術手技
上行大動脈,弓部大動脈分枝の再建を伴うextra-anatomic bypassを用いた解離性大動脈瘤の手術
Modified Carpentier's procedure for dissecting aneurysm
清水 幸宏
1
,
吉田 哲人
2
,
宮本 巍
2
Yoshihiro SHIMIZU
1
,
Tetsuto YOSHIDA
2
,
Takashi MIYAMOTO
2
1関西労災病院心臓血管外科
2兵庫医科大学胸部外科
pp.1225-1231
発行日 1983年8月20日
Published Date 1983/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407208416
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はじめに
解離性大動脈瘤に対する新しい術式として,Carpent-ier等1,2)はextra-anatomic bypass施行後解離部中枢側の永久遮断を行うことにより,解離部の血栓閉塞化を目的とする方法を発表した.
この術式は解離部を人工血管にて置換する方法に比し術中出血や術後の対麻痺等の危険性が少ないため本邦でも注目されている.われわれも無名動脈分枝部の弓部大動脈にentryを有し,順行性,逆行性に解離が進展したStanford A型4)の解離性大動脈瘤に対し本術式を行つた.その際上行大動脈と弓部大動脈分枝の再建にはCarpentierとは異なつた方法を用い,良好な結果が得られた.
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