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特集 下大静脈にかかわる病態を見直す
〔下大静脈閉塞時の病態〕
下大静脈閉塞と下肢のうっ血
Occlusion of inferior vena cava and followed congestion of the lower limbs
進藤 俊哉
1
Shunya SHINDO
1
1東京医科大学八王子医療センター心臓血管外科
pp.1178-1182
発行日 2011年9月20日
Published Date 2011/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407103706
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【ポイント】
◆深部静脈血栓症:左総腸骨静脈が骨盤内で圧迫される解剖学的位置関係から,左下肢に生じることが多い.その中枢側進展として下大静脈が閉塞する.
◆下大静脈腫瘍血栓:最も多いのは腎癌の下大静脈内進展で,ときに右心房に到達する.他臓器に転移がなければ手術適応であるが,下肢のうっ血は軽度にとどまることが多い.
◆慢性静脈不全:深部静脈血栓症の後遺症や静脈瘤の際に発症する.問題となる病態は腫脹ではなく皮膚の栄養障害であり,皮膚炎・湿疹や潰瘍を生じる.
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