カラーグラフ 消化管内視鏡シリーズ・15
胃陥凹性病変の良・悪性の鑑別—その3
相馬 智
1
1杏林大学医学部外科
pp.1258-1259
発行日 1976年10月20日
Published Date 1976/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407206596
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□IIc内部の粘膜隆起
IIc内部の異常な粘膜隆起の存在は,1つの肉眼的特徴であると同時に,深達度を知る1つの目やすでもある.
①および②は胃角上部小彎上の典型的なIIcの内視鏡と切除胃を示す.明瞭に全周性に追跡できるIIc面内に3個の島状隆起をみとめる.この症例は深達度mの癌で,島状隆起は,組織学的に非癌組織で,いわゆる"とり残し粘膜"である.
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