Japanese
English
臨床報告
橈骨動脈外膜嚢腫と思われる1治験例について
Adventitial cyst of the radial artery;a case report
杉浦 芳章
1
,
阪口 周吉
1
,
三方 淳男
2
,
張ヶ谷 健一
2
Yoshiaki SUGIURA
1
1慶応義塾大学医学部外科
2慶応義塾大学医学部病理
pp.683-686
発行日 1976年5月20日
Published Date 1976/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407206517
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はじめに
動脈の外膜嚢腫は稀な疾患であるが,1947年Atki—ns1),1957年Hiertonn2)以来欧米では60余例,わが国では1961年の石川3)以来4例の報告がある.しかしそのほとんどは膝窩動脈に認められたもので,橈骨動脈に発生したものについては1965年Bäckström4)が2例を報告しているに過ぎない,すなわち極めて稀な疾患であるが,筆者らは最近本症と思われる1例を経験したのでここに報告する.
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