Japanese
English
臨床報告
膝窩動脈破裂を伴つた膝窩動脈外膜嚢胞の1例
Cystic adventitial disease of the popliteal artery with arterial rupture:report of a case
西沢 直
1
,
鈴木 一郎
1
,
松沢 邦夫
1
Tadashi NISHIZAWA
1
,
Ichiro SUZUKI
1
,
Kunio MATSUZAWA
1
1国立千葉病院外科
pp.1757-1760
発行日 1979年11月20日
Published Date 1979/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407207326
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はじめに
下肢の動脈閉塞症による間歇性跛行はBuerger病や動脈硬化性が主なものであるが,最近本症を呈する疾患の一つとして,外国では1954年Ejrup及びHiertonnによりCystic adventitial degeneration of the po—pliteal arteryとして初めて報告1)され,本邦では1960年石川らにより報告2)されて以来,本疾患は極めて稀なものであるが,注目されている.
われわれは最近内膜破裂を伴つた本症を経験し,著者らが調べ得た文献では本症の内膜破裂合併症は本邦第1例と思われるのでここに報告する.
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