Japanese
English
臨床報告
膝窩動脈外膜嚢腫の1治験例
Cystic adventitial disease of the popliteal artery:a case report
鈴木 弘治
1
,
吉田 明
1
,
野口 芳一
1
,
清水 哲
1
,
熊本 吉一
1
,
後藤 久
1
,
近藤 治郎
1
,
松本 昭彦
1
,
桔梗 辰三
2
Hiroharu SUZUKI
1
1横浜市立大学医学部第1外科
2横浜市立大学中央検査部
pp.1135-1138
発行日 1985年8月20日
Published Date 1985/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407209098
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はじめに
動脈外膜嚢腫(cystic adventital disease of artery)は血管の外膜内に生ずるガングリオン様内容物をもつ嚢腫で,内膜,中膜を圧迫し,動脈の狭窄や閉塞など末梢血流障害をおこす疾患である,藤窩動脈に好発し間歇性跛行を呈することが多く,末梢動脈閉塞性疾患との鑑別上重要である.
膝窩動脈外膜嚢腫はわが国では,1960年石川ら1)が初めて報告して以来20例と稀な疾患であるが,最近われわれは,教室での2例目2)の本症を経験したので,国内外の文献的考察を加え報告する.
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