Japanese
English
臨床報告
腸捻転を合併した小児腸間膜嚢腫の2例
Two cases of mesenteric cyst in child combined with volvulus
里見 昭
1
,
畑尾 正彦
1
,
徳永 剛
1
,
江里口 正純
1
,
高橋 勝三
1
,
陳 維嘉
2
,
有村 章
3
Akira SATOMI
1
1武蔵野赤十字病院外科
2武蔵野赤十字病院病理
3武蔵野赤十字病院小児科
pp.669-672
発行日 1976年5月20日
Published Date 1976/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407206514
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はじめに
腸間膜嚢腫は腹腔内腫瘍の中でも比較的稀な疾患で,1507年Benevieni14)が8歳男児の剖検時,小腸間膜に発見したのにはじまり,1880年にはTillaux15)が初めての摘出手術成功例を得たと言われている.以来,内外の文献に報告がみられ,Burnett12)は,1950年,201例を集計し,また1973年にはWalkerが文献上すくなくとも700〜750の報告があると述べている.われわれは最近,あいついで2例の小児の腸間膜嚢による小腸捻転を経験したので,若干の文献的考察を加え報告する.
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