Japanese
English
症例
幼児腸間膜脂肪腫の1例
A case report of the mesenterial lipoma in infant
加藤 出
1
,
宮路 浩行
1
,
佐藤 昌
1
,
宗像 敬明
2
1社会保険 横浜中央病院外科
2日大若林外科教室
pp.519-523
発行日 1965年4月20日
Published Date 1965/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407203586
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腹腔内に発生する純脂肪腫は一般に比較的まれな疾患であるが,とくにそれが腸間膜に発生することは甚だ少ないといわれている.最近われわれは,腹痛および嘔吐を主訴として来院した幼児について諸種の検査を行つた結果,「腸間膜腫瘍の捻転」を疑い手術をおこなつたところ,小腸間膜より発生した腫瘤を認めたので,これを剔出し治癒せしめえたが,別出腫瘤の病理組織学的検索で脂肪腫なることを確認しえた,めずらしい症例を経験したのでここに報告する.
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