Japanese
English
臨床研究
胃十二指腸潰瘍に対する再手術の問題点
The point at issue in the reoperation for gastro-duodenal ulcer
渡部 洋三
1
,
宮上 寛之
1
,
加藤 弘一
1
,
奥村 泰之
1
,
塩野 潔
1
,
清水 浩
1
,
城所 仂
1
Yozo WATANABE
1
1順天堂大学医学部消化器外科
pp.641-644
発行日 1976年5月20日
Published Date 1976/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407206508
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はじめに
今日,胃十二指腸潰瘍に対する外科的療法はひろく行なわれており,最近の麻酔,輸液,抗生剤,手術手技,術前術後管理等の進歩により,その手術死亡率は極めて低率となつてきた.しかし,胃十二指腸潰瘍の手術後にはいろいろな障害を伴うことがあり,未だ再手術を余儀なくされる場合も少なくない.
今回,教室において1961年より1973年までの過去13年間に手術施行した胃十二指腸潰瘍症例1,207例中,再手術を余儀なく施行された症例は34例で,このうち最も問題となる縫合不全,術後出血および吻合部潰瘍に焦点をしぼつて,その問題点を検討してみた.
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