Japanese
English
特集 手術とHyperalimentation
手術症例よりみた高カロリー輸液の応用—糖尿病合併症例に対し
The application of intravenous hyperalimentation in diabetic patients
三村 孝
1
,
幕内 博康
1
,
杉田 輝地
2
,
佐藤 和英
2
,
元村 祐三
2
,
吉田 博之
2
,
森岡 暁
2
,
阿部 令彦
2
Takashi MIMURA
1
1慶応義塾大学医学部外科
2現東海大学医学部外科
pp.454-459
発行日 1976年4月20日
Published Date 1976/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407206478
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はじめに
糖尿病症例は年々増加しているといわれ,外科領域においても糖尿病を合併する症例を取扱う機会が多くなつてきている.慶大外科入院症例についても,糖尿病を合併するものの比率は1958年から1961年までの4年間では平均0.7%であつたのに比べ,1964年から1969年までの6年間では1.4%と2倍に増加し1),最近では2%以上の合併率がみられる.
他方糖尿病では,細小血管症の合併,動脈硬化症の進展,高血糖など外科手術後の回復に好ましくない条件が存在するため,縫合不全やイレウスの発生頻度の高いことが知られている2).これらの合併症は高カロリー輸液,hyperalimentation(以下HA)の適応となる場合が多い.
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