Japanese
English
臨床報告
21歳女性に発生せる肝悪性血管内皮腫の1症例
Haemangioendothelioma of the liver;a case report of 21 years old female
渡辺 千之
1
,
小嶋 心一
1
,
新井 正美
1
,
広田 喜代市
2
,
青木 幹雄
3
,
菅原 克彦
4
Chiyuki WATANABE
1
1都立墨東病院外科
2都立墨東病院内科
3都立墨東病院病理
4東京大学第1外科
pp.1623-1627
発行日 1975年12月20日
Published Date 1975/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407206406
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はじめに
肝の悪性腫瘍は大部分が上皮性腫瘍であり非上皮性腫瘍はまれである.なかでも悪性肝血管内皮腫は極めてまれなものであり,急激な発育をし,巨大な肝腫となり,予後は非常に悪く多くは発症後6ヵ月以内に死の転機をとるとされている1,7).われわれは肝癌の診断で開腹し,肝動脈結紮,持続抗腫瘍剤肝動脈内注入を行ない,一時的ながら効果を示した悪性肝血管内皮腫を経験したので報告する.
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