Japanese
English
臨床経験
骨盤に発生した血管内皮腫の1例
A Case of Hemangoiendothelioma of the Pelvis
山田 陸雄
1
,
矢部 啓夫
1
,
森岡 秀夫
1
,
南雲 剛史
1
,
穴沢 卯圭
1
,
鈴木 禎寿
1
,
森井 健司
1
Rikuo Yamada
1
1慶應義塾大学医学部整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Keio University School of Medicine
キーワード:
hemangioendothelioma
,
血細胞管内皮腫
,
pelvis
,
骨盤
,
bone tumor
,
骨腫瘍
Keyword:
hemangioendothelioma
,
血細胞管内皮腫
,
pelvis
,
骨盤
,
bone tumor
,
骨腫瘍
pp.1431-1433
発行日 1997年12月25日
Published Date 1997/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408902330
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抄録:骨盤に原発した血管内皮腫の1例を経験したので報告する.症例は26歳,男性・主訴は左股関節痛.初診時X線にて左骨盤臼蓋に骨透瞭像を認め,生検により血管内皮腫と診断された.手術は広範切除術(切除縁2cm)およびパスツール法熱処理骨移植による再建術を施行した.術後深部感染を生じ,最終的に移植骨除去を行ったため,flail hip jointとなった.感染の完全な鎮静化後に股関節固定術を予定していたが,腸骨切除部に大腿骨頭を覆う様に骨形成がみられ,関節様を呈した.初回手術後2年7カ月の現在,患側片脚起立ならびに独歩可能となり,経過良好である.
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