Japanese
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特集 癌免疫と外科治療
Ⅳ.癌免疫療法の実際
BCGによる癌免疫療法
BCG in cancer immunotherapy
吉崎 和幸
1
Kazuyuki YOSHIZAKI
1
1大阪大学医学部第3内科
pp.1401-1408
発行日 1975年11月20日
Published Date 1975/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407206374
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はじめに
最近,癌に対する従来の治療法,化学療法,外科療法,放射線療法に加えて免疫療法がにわかに注目されてきた.
癌の免疫療法は第1表に示したように,(1)active immunotherapy,(2) passive immuno-therapy,(3) nonspecific immunotherapyと大別される.active immunotherapyは腫瘍細胞または細胞分画を直接またはアジュバントと共に宿主に免疫するものである.passive immunotherapyは腫瘍で免疫して得られる抗血清,感作リンパ球またはそれらからの抽出物を癌患者に移入して腫瘍免疫を受動的に獲得させようとするものである.これに対してnonspecific immunotherapyは主として宿主の抵抗性を高めることを目的とした治療法である.
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