Urological Letter
膀胱癌とBCG (Ⅰ)—BCG療法の歴史と適応症/膀胱癌とBCG (Ⅱ)—BCGの使用法と副作用
pp.222,234
発行日 1985年3月20日
Published Date 1985/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413203998
- 有料閲覧
- 文献概要
膀胱の最も普通な悪性腫瘍は移行上皮癌である。この種の腫瘍は粘膜および粘膜下組織を侵すのが常である。そして悪性度は通常低いか中等度までである。しかし,再発は頻回である。原発腫瘍を除去し再発を防ぐための方策としては,サイオテーパ,マイトマイシンCの膀胱内注入も行われてきたが,最近はBCGの注入も行われている。膀胱癌の免疫療法のうちその結果が最も一貫しており,かつ再現できるのは局所のBCG療法である。
BCGワクチンはmycobacterium bovisのBacillusCalmette-Guerin (BCG)株の生菌培養であり,結核に対して活性型免疫を起こす製剤として用いるように指定されたパストゥル研究株の亜株(substrain)である。このワクチンは防腐剤を混入していないfreezediredアンプル剤である。
Copyright © 1985, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.