Japanese
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臨床研究
白ろう病に関する研究—白ろう病患者に対するβ-pyridyl carbinal tartrateの効果について
The stuby of the occupotional raynaud's phenomenon;the effect of β-pyridyl carbinal tartrate to the occupational raynaud's phenomenon
土生 久作
1,2,3
,
岩 肇
1,2,3
,
人羅 俊雄
1,2,3
,
飯田 紀之
1,2,3
,
乾 松司
1,2,3
Kyusaku HABU
1,2,3
1総合町立大淀病院
2奈良県立医科大学第2外科
3奈良労働基準局
pp.1025-1029
発行日 1975年8月20日
Published Date 1975/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407206311
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はじめに
近時文明の発展にともない,産業界においては各職域に広く機械化が普及し,かつて人力によつて行なわれた労働が機械器具の使用に取つて代わつた.山林労働においてもその例外ではなく,森林を伐採するのに広くChain sawが導入され,作業能率において多大な成果を挙げている.しかしその反面,これら機械器具の使用が人体に影響し障害をおよぼすことがある.山林労働者の場における,chain sawとそれにともなう四肢血管障害,いわゆる自ろう病がこれであり,近時問題化されている.
1911年Lorigaが振動障害として,手指のRaynaud現象について報告して以来,幾多の学者によつて研究が行なわれているが,未だにその本体が解明されず,主要症状の1つである蒼白発作の発生機序については明らかでなく,したがつて治療法についてもあまり発表されていない.そこで著者等は白ろう病に関する研究1)(1974年3月)で発表したが引続き治療を中心に研究を行なつた.
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