特集 胃ろうを選ぶことの意味
胃ろうで元気になる―胃ろう造設から経口摂取を回復するために
有本 之嗣
1
1須波宗斉会病院
pp.348-352
発行日 2010年5月15日
Published Date 2010/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688101598
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
“胃ろう”は,1980年にGaudererとPonskyによって初めて内視鏡を用いて造設されたことが報告されています。PEG(Percutaneous Endoscopic Gastrostomy)と呼ばれるこの造設法は比較的安全かつ簡便で,瞬く間に普及しました。日本においても造設された方々は40万を超え,病院のみならず介護施設や在宅でも看護・介護を受けつつ療養されています。
しかしながら,本来の“その人らしさ”を支える非常に有効な治療法であるにもかかわらず,この胃ろうを用いた栄養法が,功罪を論じられることもしばしばです。胃ろうで元気になるために,どのような事例に対し,どんなタイミングで胃ろうを造設し,どのようにしていけば経口摂取が回復するのか提示します。
Copyright © 2010, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.