Japanese
English
特集 一般外科医のための小児外科
先天性幽門狭窄症
Infantile hypertrophic pyloric stenosis
植田 隆
1
Takashi UEDA
1
1大阪市立小児保健センター
pp.1385-1388
発行日 1974年12月20日
Published Date 1974/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407206151
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
はじめに
先天性肥厚性幽門狭窄症というのは,小児外科では,数も多いし,手術が簡単容易で,初心者でもやれるので,そけいヘルニアと同じような極めて普遍的な手術となつている.しかし昔は,特にわが国では小児外科が遅れて出発した故,この疾患が恰好の外科手術の対象とは知られず,小児内科医がアトロピン療法など保存的治療で頑張つていた.一方一般外科医は,本症の特異な体液アンバランスに気付かず無知な輸液を実施し,また,手術術式も胃腸吻合を実施するという無茶苦茶な外科医がいた.
Copyright © 1974, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.