Japanese
English
論説 幽門狭窄症
先天性肥厚性幽門狭窄症とその外科治療成績
Congenital Hypertrophic Pyloric Stenosis and its Surgical Treatment
中村 義彦
1,2
,
上野 幹雄
1,2
Yoshihiko NAKAMURA
1,2
1九州大学第一外科
2現在:呉共済病院外科
pp.469-481
発行日 1964年4月20日
Published Date 1964/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407203302
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はじめに
先天性肥厚性幽門狭窄症は乳児期の消化管の外科において最も重要な疾患の1つであり,手術的治療によりきわめて満足すべき結果を期待しうる疾患である.
本症の本態に関してはまだ不明な点が多いにもかかわらず,その外科的治療成績は,1912年にRamstedtにより粘膜外幽門筋切断術が報告されて以来,いちじるしく向上し,とくに最近の小児外科の発展と共に小児麻酔学の進歩により,術中はもちろん,手術前後の患児の管理が改善されて本症の手術死亡率は多くの報告では現在ほとんど零に近かい好成績を示している.
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