Japanese
English
特集 外科と血栓
外科領域におけるDIC
Disseminated intravascular coagulation in surgery
松田 道生
1
Michio MATSUDA
1
1自治医科大学血液学研究所 止血・血栓研究部門
pp.1301-1308
発行日 1974年11月20日
Published Date 1974/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407206141
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はじめに
DIC(Disseminated Intravascular Coagulation,汎発性あるいは播種性血管内凝固)症候群という名称が広く用いられ,その病態生理と結びつけられて理解されるようになつたのはここ10年余りのことであるが,その現象は古くからよく知られてきている(Generalized Shwartzman re-action,毒蛇による咬傷と出血傾向,Purpura fulminans,異型輸血と腎不全など).
大量出血による低血流量性ショック,エンドトキシンショック,移植臓器の拒絶反応,等々,近年外科領域においてDICがその原因ないし結果として重要な役割を演じていることが明らかにされ,多くの研究者の注目を集めているが,本稿では,この領域での成果を内外の論文を紹介する形でまとめ,臨床面で実際に患者を管理される方々のお役に立てたいと思う.
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