Japanese
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特集 外傷救急診療におけるDo's & Don'ts
腹部外傷—手術室におけるDo's & Don'ts
Abdominal trauma: Do's & Don'ts in the operating room
真栄城 優夫
1
Masao MAESHIRO
1
1沖縄県立中部病院外科
pp.998-1000
発行日 1974年8月20日
Published Date 1974/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407206095
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はじめに
腹部外傷の手術といつても,特に一般の外科手術と異なるわけではないが,緊急手術として行なわれるため,人的,物的な制約を受け,さらには第1表に示すように,70%の症例が2つ以上の臓器の合併損傷であることに特色があると思われる.したがつて,あらゆる臓器の解剖と手術法に習熟していなければならず,個々の症例の全身および局所の状態により,さらには個々の臓器の損傷の程度により,臨機応変の処置と判断が要求される.1つの手術法に固執することは賢明でなく,患者の生命を救うことを目的としなければならない.個々の臓器損傷に対するDo's & Don'tsは,症例によつても異なり,紙数にも限度があるので,腹部外傷全般のごく一般的,基礎的なことについての,やつて良い処置,悪い処置を述べることにした.
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