Japanese
English
特集 胃全剔
再建法とその成績
胃癌に対する胃全剔後再建術式の検討
Comparative study on the modes of esophagoenterostomy following total gastrectomy
中島 聡総
1
,
深見 敦夫
1
,
高木 国夫
1
,
堀 雅晴
1
Toshifusa NAKAJIMA
1
1癌研究会附属病院外科
pp.327-332
発行日 1974年3月20日
Published Date 1974/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407205990
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はじめに
今日,腹部外科手術の進歩にささえられて,胃全剔術は比較的安全に施行しうるようになり,本法の適応となる胃癌症例も多い.全剔後の再建術式としては多数の方法が考案されているが,理想的な再建術式とは手技が容易で,術後合併症が少なく,消化吸収機能が著しくそこなわれない,という諸条件を満すものであろう.胃全剔施行例のうちでも,近年比較的早期の癌の占める割合は増大する傾向にあり,患者の社会復帰を十分考慮した再建術式が選択されるべきである,癌研外科では1947〜1972年までの26年間に,切除胃癌症例3,312例中,1,107例に対して胃全剔術が施行されたが,再建術式別に術後合併症,術後生存率および社会復帰の状態を検討して,再建術式の優劣を比較した.
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