外科医の工夫
伏針の摘出について
内田 好司
1
1利根中央病院外科
pp.1449
発行日 1973年10月20日
Published Date 1973/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407205905
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第一線で外科に携わつているものならば伏針で苦い思いをしたことのない人は少ないと思う.それだけに各人がそれぞれの工夫をこらして日常ことに当たつているのであろうが,私は次のようにやつて比較的簡単に摘出できているのでご紹介したい.
当然のことながら第1に肝要なことは針のOrientierungである.ペンチを用いて虫ピンの頭の部分だけを切りとつて,これを伏針の刺入点にのせ絆創膏で固定する.ついでこの点から5mm〜1cm離れた所(部位による)へ4本の虫ピンを,刺入点を中心として井桁に組みこれも絆創膏で固定する.
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