Japanese
English
特集 麻酔—外科医のために
Poor Riskの麻酔
内分泌障害の麻酔
Anesthetic managements of endocrine disorders
青野 一哉
1
,
原野 清
1
Kazuya AONO
1
1九州大学医学部麻酔科
pp.767-772
発行日 1973年6月20日
Published Date 1973/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407205819
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
はじめに
内分泌障害を伴うpoor risk症例の頻度はそれほど多いものではないが,内分泌障害の存在に全く気付かないで麻酔を安易に行なうと,思わぬ障害に遭遇することがある.特に救急手術の場合にその危険性が大きい.したがつて内分泌障害を疑わせる症状があれば,検査を追加して異常を発見し,可及的良い状態で麻酔が行なえる様努力すべきである.また麻酔剤や麻酔法の選択もさることながら,麻酔中に発生した異常に対していかに迅速に対処するかが,この分野に共通して重要といえる.以下,内分泌障害のうち麻酔上問題となるもののみを取り上げ,それぞれの場合の注意点について概説した.
Copyright © 1973, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.