特集 救急外来で役立つ!—意識障害の診かた—“あたま”と“からだ”で考える
意識障害
【“からだ”が原因の意識障害】
内分泌疾患による意識障害
友常 健
1
1済生会宇都宮病院糖尿病・内分泌内科
pp.2024-2029
発行日 2017年11月10日
Published Date 2017/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402225210
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Point
◎甲状腺クリーゼでは,一見,心機能正常にみえても,実は相対的に低下している症例があるため,β1遮断薬の投与時には注意を要する.
◎粘液水腫性昏睡では,治療開始後もその管理が不十分だとCO2ナルコーシスなどの病状が増悪するため,注意を要する.
◎副腎クリーゼが疑われた際には,副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)とコルチゾールの検査をオーダーし,直ちに糖質コルチコイドの投与を開始する.
◎関連するホルモンの検査は必ずセットでオーダーする.日頃からホルモン検査をオーダーする意識づけが大切である.
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