Japanese
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特集 麻酔—外科医のために
Poor Riskの麻酔
心・血管障害の麻酔
Anesthesia for patient with cardiovascular disease
岩淵 汲
1
Kumi IWABUCHI
1
1東京女子医科大学麻酔科
pp.761-765
発行日 1973年6月20日
Published Date 1973/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407205818
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はじめに
心血管障害を伴つた症例の手術危険率は高く,著者らが1965年に取扱つた心疾患を伴う症例38例中18例,47%に術中血圧下降,不整脈,心停止などの合併症をみており1),西村ら2)は冠動脈性心疾患患者の外科手術による死亡率は正常者の2〜3倍に及ぶとしている.これらの症例の麻酔管理は困難なものの1つであり,麻酔中の状態を把握するためのモニターとして,心電図,動脈圧,静脈圧,血中ガスの測定などが必要であり,また除細動器,Pace-maker,人工心肺など,直ちに重篤な循環系の合併症に対処するための器機および薬品の準備,さらに重症例で外科的治療が可能な例では,心臓手術を行ないうる準備が必要な場合もある.
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