Japanese
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特集 術後ドレナージの実際
甲状腺疾患手術後のドレナージ
Drainage after struma-operation
野口 秋人
1
,
村上 信夫
1
Akihito NOGUCHI
1
1野口病院
pp.463-465
発行日 1973年4月20日
Published Date 1973/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407205778
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はじめに
われわれは頸部,特に甲状腺疾患を主として診療しているが,手術創が外部から見える場所にあり,女性の患者が多いため手術創は一次的にきれいに治癒することが望ましい.このような観点からいえばドレーンは使用しない方が良いと思われる.しかし頸部には腹腔の如き大きな空間がないため少量の出血でも手術創にたまり創の治癒を妨げるし,大量出血であれば呼吸困難から手術死に至る可能性もある.手術創にドレーンを使用するのは賛否両論ある所であろうがわれわれはビニールフィルムドレーンを使用し比較的良い結果を得ている.ここでは主として甲状腺疾患手術後の出血やドレナージについて述べてみたいと思う.
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