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特集 早期癌の外科治療
早期胃癌の外科治療
Surgical treatment of the early carcinoma of the stomach
三輪 潔
1
Kiyoshi MIWA
1
1国立がんセンター外科
pp.45-50
発行日 1972年1月20日
Published Date 1972/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407205520
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はじめに
胃癌の外科治療は,現在のところ胃癌を治癒せしめうる唯一の方法であり,その歴史はかなり古いが,早期胃癌の手術は,診断がなされた上で意識的に行なわれるようになつたのはまだ10年に過ぎない.著者は,かつてわずか100例の早期胃癌の手術経験をもとに,手術するにあたつての外科医の立場からみた問題点について,故久留勝先生監修の早期胃癌図譜(1966年)に記述した1)が,国立がんセンターが昭和37年5月に開院してから,昭和45年末までに切除された早期胃癌症例が405例を数えるに到つたので,この経験をふりかえつて,ふたたび早期胃癌の外科治療の問題にふれてみようと思う.
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