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特集 今日の外傷—外傷患者の初診と初療
Ⅷ.血管の外傷
血管外傷の治療方針について
Management of vascular trauma
田代 豊一
1
Toyokazu TASHIRO
1
1国立福岡中央病院外科
pp.1345-1350
発行日 1971年8月20日
Published Date 1971/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407205430
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はじめに
血管外傷のうちもつとも難しいのは大静脈損傷であり,そのほとんどが手術に至らずして死亡している.緊急手術を行なつても大静脈の損傷部位の確認は困難なことが多く,止血に至らず死亡する例も少なくありません.それに引替え,大動脈損傷は早期に適切な処置が行なえれば救命することができます.
四肢血管損傷の多くは動脈,静脈ともに切断されていることが多く,早期に動・静脈の再建を行なえば四肢の壊死をまぬがれる例が少なくありません.
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