今月の主題 高血圧治療の実際と新たな展開
特殊な高血圧の治療
腎血管性高血圧の治療方針
江藤 胤尚
1
1宮崎医科大学・第1内科
pp.2122-2124
発行日 1991年12月10日
Published Date 1991/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402901274
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ポイント
腎血管性高血圧の診断と治療方針(図)は以下のごとく要約される.
1)腎血管性高血圧の臨床的特徴を有する高血圧患者に対し,
2)カプトプリル負荷試験などのスクリーニング試験により症例を選別し,
3)腎血管造影で狭窄の存在・程度を診断し,
4)さらに分腎機能に関する成績を参考に治療法を決定する.
5)1側性の有意な腎動脈狭窄に対し経皮経管腎動脈形成術(PTRA)や外科的治療を行う.
6)それ以外の症例やPTRAまたは外科療法後にも降圧不十分な症例に対し降圧薬の投与を含む内科的治療を行う.
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