Japanese
English
研究
肝動脈のcannulation-infusion技術の進歩
Detailed techniques of hepatic arterial cannulation-infusion chemotherapy
長谷川 博
1
,
北浜 昭夫
1
,
伊藤 一二
1
Hiroshi HASEGAWA
1
1国立がんセンター外科
pp.1109-1117
発行日 1971年7月20日
Published Date 1971/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407205401
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肝の原発性または転移性腫瘍に対して,固有肝動脈に胃網膜動脈を介して挿管して制がん剤を注入する方法は,選択性と長期間継続可能の点からみてきわめてすぐれた治療法2)である.しかしその技術にはいくつかの隘路があり,その1つでもうまくゆかぬ場合には,この治療そのものを全面的に中止せざるをえない.したがつてこの治療方法を実際に手がけた場合には「言うは易くして行なうは難し」との印象をうけることが多い.
しかし本法が原理的にすぐれた方法である以上,これらの隘路の打開案を講じて万人が容易に実施できるよう考案することは,われわれの使命の1つであると考える.最近われわれは種々の試行錯誤の結果,これら隘路の解決策をほぼ完成したように考えるので,それらの詳細をのべ,あわせて小児肝がんのcannulation-infusion著効例を報告したい.
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