Japanese
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特集 手術とその根拠・Ⅰ
先天性心疾患の手術とその根拠
Surgical treatment of congenital heart disease and its theory
新井 達太
1
Tatsuta ARAI
1
1東京女子医科大学心臓血圧研究所外科
pp.743-750
発行日 1971年5月20日
Published Date 1971/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407205358
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はじめに
心臓は左右の二系統のポンプから成り立つている.一つは体全体に血液を送り出す,いわゆる体循環系(大循環)のポンプと,一つは肺に血液を送り出す肺循環系(小循環)のポンプである.
正常の心臓では,この2つのポンプに入る血液と,出る血液が常に等しくなつている.すなわち,肺で酸素化された動脈血が大動脈から全身に送り出される量と,全身を循環して還つてきた静脈血が肺に送り出される血液量は等しくなければならない.このためには1)血液の流れる方向が一定の方向に一方通行で,しかも,2)その通路には狭窄などの障害物があつてはならない.
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