Japanese
English
特集 術後困難症の処置
胸部手術後に発生した動脈瘤
Pseudo-aneurysm formation after thoracic surgery
新井 達太
1
Tatsuta ARAI
1
1東京女子医大外科
pp.313-318
発行日 1968年3月20日
Published Date 1968/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407204533
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
はじめに
胸部の手術後に発生する動脈瘤は,動脈管開存症の切断手術後,大動脈絞窄症の手術後,Valsa-lva洞動脈瘤の破裂の手術を大動脈側から行なつた場合,あるいは大動脈瘤の手術後に見られる.すなわち,大動脈に直接侵襲を加えた後に,なんらかの原因によつて起こると考えられる.このほとんどの症例は仮性動脈瘤であるが,治療がきわめて困難なことが多い.
女子医大心研で行なつた動脈管開存症の手術症例は700例であるが,このうち3例に仮性動脈瘤の発生をみており,Valsalva洞動脈瘤の破裂の手術を大動脈側から行なつた1例に仮性動脈瘤の発生をみている.
Copyright © 1968, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.