Japanese
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特集 皮膚切開法と到達法・Ⅰ
胃癌の手術—とくに噴門癌について
Abdominal and thoracic incision for carcinoma of the gastric cardia
岩永 剛
1
Takeshi IWANAGA
1
1大阪府立成人病センター外科
pp.813-823
発行日 1972年6月20日
Published Date 1972/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407205626
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はじめに
現在の日本では,大学病院,専門病院のみならず,一般の病院においても胃癌の治療にたずさわる機会が多い.胃癌患者を手術する際には,単に胃を切除し,早期に手術状態より回復させ,1日も早く社会復帰させるのみならず,その患者を永久治癒させるために,手術時に胃周辺のリンパ節を十分に郭清し,場合によつては胃以外の他臓器をも合併切除しなければならない.それには,手術時に視野を広くして局所の操作を行ないやすくする必要がある.それ故に胃癌手術時の皮膚切開法が重要な意味をもつてくるわけである.
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