Japanese
English
特集 Silent Disease
脈管のSilent Disease
Silent vascular disease
稲田 潔
1
Kiyoshi INADA
1
1岐阜大学医学部第一外科
pp.1885-1889
発行日 1970年12月20日
Published Date 1970/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407205273
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Silent Diseaseの定義ないし概念についてはまだ一致した見解はないが,疾患自身による自覚症状がまつたくないか,あつても軽微のため患者自身は自覚せす,他疾患にさいし偶然発見されてはじめてその治療が問題になり,あるいはこれに対する対策が全く考慮されなかつた場合には,時に重篤な合併症をまねくおそれのある疾患と解釈してよいであろう.脈管系の疾患のうちこのような概念に相当し,がつ日常の臨床上もつともしばしば遭遇する代表的な疾患としては冠動脈硬化症があげられるが,本稿では本症以外の疾患について述べることとする.
脈管系疾患のうち日常問題となるのは主として動脈系であり,これは大別すると動脈瘤性疾患と閉塞性疾患の2つに分けられる.
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