Japanese
English
特集 Silent Disease
肺のSilent Diseaseとしてのアスペルギルス症について
Aspergillosis as a silent disease of the lung
井上 権治
1
,
宮里 恵三郎
1
,
楠瀬 賢三
1
,
露口 勝
1
Kenji INOUE
1
1徳島大学医学部第2外科教室
pp.1809-1814
発行日 1970年12月20日
Published Date 1970/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407205264
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
内臓に発生するいわゆる深在性真菌症,特に肺真菌症については,近年抗癌剤,副腎皮質ホルモン剤の大量使用,放射線療法,などによる全身または局所の抵抗減弱,さらに抗生物質大量使用による菌交代現象などがら,その発生数も増加し,また本症に関する一般的関心のたかまりとともに,適正な診断,治療による治癒例の報告も多い.しかしながら,本症自体は急性の致命的疾患となることは稀であるので,一般に初期の発見はおくれがちである.診断の遅れは治癒までの期間の延長,ひいては薬剤や貴重な日時の浪費などをもたらし,本症の適正診療については医師としての社会的な責任も少なくない.
Copyright © 1970, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.