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特集 術後早期の再手術
脳神経外科における術後早期再手術
Reopening following craniotomy
喜多村 孝一
1
Koichi KITAMURA
1
1東京女子医科大学脳神経外科
pp.1317-1322
発行日 1970年9月20日
Published Date 1970/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407205197
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脳神経外科領域の手術後にも,他の部位の手術の場合と同様に,再手術を必要とすることが少なくない.再手術は,一般には,前の手術が不適当であつたり,技術的に不備であつたために,これを補うために行なわれるものであつて,いわば外科医にとつては不名誉なものとされがちである.しかしながら,再手術は必ずしもそのようなものばかりではない.いかに注意深い手術を行ない,また手術自体には何の落度がなくても,再手術を避けられない場合もある.とくに開頭手術後にはこのような避けることのできない再手術が少なくない.
脳神経外科医は,再開頭を不名誉なことと考えたり,必要な場合もできるだけこれを避けようとし,再開頭の時機は夫して患者を死に到らしめるようなことがあつてはならない.もちろん再開頭術の適応決定には十分慎重でなくてはならないが,一旦再開頭が必要であることが決定したならば,時を移さず直ちに再手術にふみ切らねばならない.
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