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特集 手の外科
手・指再接着術後早期からの作業療法
Occupational Therapy for Replant of Hand and Fingers
生田 宗博
1
,
清水 順市
1
,
今寺 忠造
2
Munehiro IKUTA
1
,
Junichi SHIMIZU
1
1金沢大学医療技術短期大学部
2金沢大学医学部附属病院
1School of Allied Medical Professions, Kanazawa University.
pp.447-454
発行日 1982年7月15日
Published Date 1982/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518102662
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Ⅰ.はじめに
微小血管外科の進歩により手・指再接着術は確立されて4)来たが,再接着指のリハビリテーション(以下リハと略す)分野の報告は散見2,7,9,11,12)する程度である.
再接着後3週間の血管癒合を待つ固定期間の後に始まる早期のリハの概要については吉村11)が報告した.しかし,手・指再接着術後早期からの系統的作業療法(以下OTと略す)に関する報告は本邦においては我々の発表1)をおいて他にはない.
我々は金沢大学医学部附属病院にて昭和54年6月から手の外科患者の診療を開始した.55年6月からは整形外科手の外科医と診療グループを組み,同年7月病院作業療法部に手の外科患者専門の治療室を設けOTを施行して来た.そこで我々が確立して来た手・指再接着術後早期からのOTプログラムと治療の基準およびその結果を報告する.
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