外国文献
癌と糖尿病,他
pp.1246-1249
発行日 1970年8月20日
Published Date 1970/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407205189
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Kessler(Lancet, 1:218, 1970)がMassachusetts州26年糖尿病クリニックで登録21447糖尿患者では,癌死は男子糖尿が女子糖尿より15%低く,Jewishは癌死17%,generalは5%という性差,人種差を示した.Jewと糖尿患者を比較すると胃・性器癌以外,すべての癌が同じ程度にあらわれる.Jewish diabeticsとnonjewishとでは男で癌死に15%の差がある.環境のみならずgenetic factorが考えられる.糖尿病になりやすいX-linkedのrecessive genetic traitは男子では癌susceptibilityが低い.糖尿病はJewにたしかに多い.Jew男子は他宗教人種より癌死が有意に高い(女子は違う).米国ではNegro男子は白人男子より癌死が低い.American jew,israeli,negro,Massgenera14人類男子では糖尿病と癌とは逆相関にある.これはG-6-PDと関係があると考えられる.G-6-PDはhexosemonophosphate (HMP) shunt (発癌の間にactivateされる)に重要だが癌ではHMP shunt↑,G-6-PD↑,insulin↑,糖尿病ではHMP shunt↓,G-6-PD↓,insulin↓.この事実は一般にみとめられる.
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