グラフ
乳腺疾患の肉眼的観察
高橋 勇
1
1東京医科歯科大学第1外科
pp.1082-1083
発行日 1966年11月15日
Published Date 1966/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542916008
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乳腺の疾患は,ほとんどが乳房内に偶然無痛性の腫瘤を触知したり,有痛性の腫瘤または腫脹を主訴として来院するものである.
従来,乳腺内のしこりの代表としては乳癌を,痛みの代表としては急性乳腺炎を考えることが一般の人たちの常識となつていた.しかし近年医学的啓もうによつて,婦人の乳癌に対する関心と恐怖がたかまり,乳腺内のしこりはもちろん,痛みも,すべて乳癌と関連づけて受診する場合が少なくない.
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