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特集 腫瘍の病理と臨床
論説と症例
男子乳癌の2症例(Diffusion Chamber応用による予後判定の可能性)
Two cases of male breast cancer; Prognostic interpretation of the cancer patient using diffusion chamber
伊藤 元明
1
,
辻 公美
1
,
宮本 宏
1
,
山下 久雄
1
Motoaki ITO
1
1慶応義塾大学医学部放射線医学教室
pp.1077-1081
発行日 1970年7月20日
Published Date 1970/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407205164
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はじめに
1963年より1965年に至るUICCの企画にもとづく本邦乳癌調査集計によれば,女子乳癌は2727例,男子は28例となり男子乳癌は全乳癌の約1%を占めることになる.本邦においては,現在までのところ岡本13),鈴木19),荒瀬1),泉雄23)の報告および昭和43年度日本臨床外科学会総会の報告を加えて推計してみると未だ120数例に過ぎない9)22).
女子乳癌のHormon依存性,なかんずくEstrogen依存性に関しては多くの研究,調査発表があるが,全乳癌中の約1%を占めるに過ぎない比較的稀な男子乳癌のHormon依存性に関する研究は極めて稀である.
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