Japanese
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特集 腫瘍の病理と臨床
論説と症例
空腸・大網等に海綿状血管腫を伴つたLindau病の1例
A case of Lindau's disease associated with cavernous hemangiomas of the jejunum and the greater omentum
佐藤 壮
1
,
伊藤 善太郎
1
,
岩淵 隆
1
So SATO
1
1東北大学医学部第二外科教室
pp.1021-1024
発行日 1970年7月20日
Published Date 1970/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407205155
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空腸,大網膜,S状結腸間膜,直腸月労胱窩に血管種を伴い,多彩な経過をたどつた4歳10力刀男児の小脳血管芽腫の1例を報告した.この例は発病から死亡までの1年2カ月の全経過中,3同の後頭蓋窩開頭,1回の開腹術,5回にわたる計18,100Rの60Co照射,4回にわたる脳室心房連絡術またはその手術的開通検査が行なわれた.肉眼的に全摘したと思われた左小脳半球の70gの血管芽腫は55日後ほとんど同大の腫瘍となっていた.治療により2回歩行退院したが,結局延髄,一上部頸髄の空洞状軟化が死因と思われた.おそらく60Co照射の晩発性障害と想像される.
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