Japanese
English
特集 腫瘍の病理と臨床
論説と症例
空腸への多発性転移と思われる結腸癌の1例
A case of the colon carcinoma appeared to occur multiple intestinal metastasis
徳長 雄幸
1
,
田中 忠良
1
,
渡辺 浩策
1
,
根木 逸郎
1
,
杉 省二
2
Yuko TOKUNAGA
1
1宇部興産中央病院外科
2山口大学医学部麻酔科
pp.1025-1029
発行日 1970年7月20日
Published Date 1970/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407205156
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最近,結腸癌の疑いで開腹したところ,盲腸から上行結腸にかけての腫瘤のほかに,空腸に限局して,しかもskip lesionを呈して12個の輪状狭窄型の腫瘤のあつた症例を経験した.
臨床像からは,結腸癌のそれが原発巣で,空腸の腫瘤は多発性であるというところから転移巣ではないかと考えられた.しかし,結腸癌の遠隔転移は肝臓が多く,小腸しかも空腸に限局した転移という点は解せないのである.
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